米国財団法人 野口医科学研究所

サイトマップ

お問い合わせ

HOME

 
設立趣旨 あゆみ 組織概要 臨床留学プログラム アラムナイ活動及び研修レポート セミナーのご案内 野口ニュース
アラムナイ活動及び研修レポート
臨床留学プログラム

アラムナイ主要メンバー

USMLE体験記

CV・PSについてのアドバイス

本のご紹介

臨床留学プログラム

臨床研修レポート

ジャーナル掲載記事

アラムナイ活動及び研修レポート

TOP  アラムナイ活動及び研修レポート  臨床研修レポート

アラムナイ活動及び研修レポート

TJUでの実習レポート

柿沼智彦

 アメリカと日本のレジデントや医学生の違い、またその基盤となる両国の医学教育の違いを実際に見て経験してみたい。そのような思いを胸に私は今回のTJUでの研修に参加させていただきました。
 TJUでの実習に参加して私が感じた両国の大きな違いの1つは、アメリカのレジデントがとても自信に満ちていたということでした。日本の研修医と異なり彼らは基本的に1人で患者さんの病歴を取り治療計画をたてており、また上級医に相談するときであっても上級医の意見をただ聞くだけではなく常に上級医に自分の意見を述べて両者で議論をしていました。もちろん患者さんの利益を第一に考えた場合、患者さんの治療法などは当然医師の間で議論されるべきではありますが、それがレジデントと上級医の間でも対等にできてしまうことに私は非常に驚かされました。また、アメリカの医学生も私たち日本の医学生とは異なりました。アメリカの医学生もレジデントと同様に医療スタッフの一員であるという印象を受けました。彼らはチームのレジデントや上級医から、病歴を聴取したり身体所見を取ったりすることを任されていることもありました。このように学生であっても医療スタッフの役割の一部を担い、責任も課されるという点が日本との違いだと感じました。
 その基盤となる医学教育においても私には驚くことばかりでした。私が実習をさせていただいたTJUには学生の利用できる施設の一つにSimulation Centerといわれる施設があり、そこでは採血や分娩、手術などさまざまな医療技術を人形やコンピュータを用いて練習することができました。またその施設で学生は入学したてである1年生から身体所見のとり方を学んでいくということも知りました。時にはプロの患者さん役の方を呼んで練習することもあるということでした。これは実際に私たちも実習でさせていただいたのですが、病歴をとるところから診断までのすべてを一人で考えてやらなければならないため、本当に医療現場で医師をしているようであり、医師になる責任の大きさも感じました。
 日本とアメリカのレジデントや医学生の違い、また医学教育の違いは、アメリカでは日本よりも、より臨床的、より実践的なものを重視しているように私には感じられました。学生のうちから医療者の責任の一部を背負い、実践的なトレーニングを受けることでより早く一人立ちできる医師を生み出すことができる。私にはそのように感じられました。一概にアメリカのシステムがよいと言い切ることはできないとは思いますが、将来医師の少ない地域で働くことを考えている私にはこのような仕組みはとても魅力的に思えました。
また、今回の実習に参加させていただいて、私は同じ目標を持った人たちにも出会うことができました。彼らと多くの時間を共有することができ、実習で感じたことを話し合うことができたこともまた、私にとって大きな刺激になりました。
 最後になりますが今回の実習プログラムを計画し支えてくださった浅野氏、Michel Kenny氏をはじめとした野口医学研究所の方々、Dr. Majdanをはじめアメリカでの私たちの実習に多くの時間を割いてくださったTJUの方々に心から感謝いたします。本当にありがとうございました。

 

・アラムナイ活動
 アラムナイ主要メンバー
 USMLE体験記
 CV・PSについてのアドバイス
 本のご紹介
・ジャーナル&研修レポート
 臨床研修レポート
 ジャーナル掲載記事