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| シャーカステンと同様の鮮明画像を「目にやさしい」液晶モニターで実現 |
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| 画面サイズ21インチながら、高輝度・高コントラストを誇る拡大表示も自由自在 |
レントゲンの表示装置とし一般的に用いられるシーカステンは、読影の際、強い蛍光灯を直視せざるを得ない。このため多くの医師が視力低下を訴えている。最近日本でも普及しつつある電子画像化による「ブラウン管」での表示も同様だ。暗い部屋で高詳細の強い光を放つ電子線を凝視するため、診断医は目を痛めやすい。
その点、レントゲン診断用に新しく開発された「SM−×ray21」は、診断医の「目にやさしい」液晶モニターである。同モニターにはスーパーTF丁方式を採用しており、明るい部屋でも鮮明な画像を映し出すので、診断医の目を痛めることはない。
目にやさしいだけではなく、最大解像度1600ドット×1200ドットでレントゲン画像を忠実に再現するのも特徴。既存の高性能液晶モニターでも最大解像度が1280ドット×1020ドットであるから、その解像度がどれだけ高いかお分かりいただけるだろう。また、従来のブラウン管モニターは16色解調であるが、「SM−Xray21」は256色解調。完全フルカラーで画像を映し出す。可視角度も170度と広く、ブラウン管と異なり斜めからでも画像がはっきり見える。モニターをはさんで医師が患者に説明したり、モニターを囲んで複数の医師が症例検討を行うのにも適している。
液晶のモニターも、21インチと大きいが、それでいて厚さはわずか5cm、重さも4.8kgと薄くて軽い。壁に掛けることができ、置く場所も選ばない。一方、レントゲン写真の保管場所の確保に頭を悩ませている医療機関も多いだろうが、「SM−Xray21」では、専用のファイリングシステム「Xray−Filling21」をセットすることで、膨大な画像をコンクトに保管することも可能となる。1ハードディスクで約三万枚の画像が保管できるそうだ。もちろん、保管されている画像データを検索条件に合わせて高速で呼び出せるので、データの再活用による医療の質向上にも期待がもてる。
また、診断医の所見などを書き込み、画像や患者のカルテと一緒に保管することもできるという、使い勝手の点さも併せ持つ。「SM−Xray21」およぴ「Xray−Filling21」は、11月から販売を開始。価格は、従来の液晶モニターの半額ほどに抑え、普及を図る。開発元である(株)シリコンマジック代表取締役の畑温氏は、「まず、液晶モニター、フアイリングシステムの定着を図り、さらに画像ネットワークの構築や電子カルテの普及を推進していくことで医療に貢献したい」と話している
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| 鮮明画像をベースにしたネット化で広がる分業・連携システムの可能性 |
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| 「SM−×ray21」は壁掛けにもできる |
アメリカでは、レントゲンやCTなどの画像診断を行う場合、放射線科の医師が中心となり、臨床医とともにディスカッションしながら読影をするのが一般的だ。
「放射線の専門医が画像を詳しく見て判断し、それに対して臨床医が患者の所見や他の検査成績をもとにして意見を述べるなど、多角的に診断を行っている。より正確を期すには、この方法が理想的」と、アメリカの医療に精通している東邦大学名誉教授の入江責氏はいう。
日本の画像診断の現場では、放射線科医が少ないこともあり、臨床医との分業・連携が進んでいるところはまだ少ない。しかし、アメリカ並みの分業システムが日本でも必要と言われている。MRIやCTなど、画像診断のための機器が年々高度化してきており、それを読み取るためには専門的な画像診断の知識が不可欠となっているからだ。
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| 「画像の質は問題ない」と太鼓判を押す入江責・東邦大学名誉教授 |
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| デジタル化、ネットワーク化の推進による医療の可能性を語る入江氏 |
「SM−×ray21」は、この分業・連携を進めていベツールとしても役立ちそうだ。従来のフィルムのやり取りは煩雑で、紛失の危険性も伴う。ある意味で、一」れが放射線科医と臨床医の連携を阻む一因にもなっていた。両者がスムーズに意見を交し合う環境をつくるために、入江氏は「データのデジタル化とネットワークの構築が必要だ」と声せ強める。
「SM−×ray21」は、画像データをすべてデジタル化し、ハードディスクに保存する。これをネットでつなげれば、臨床医が専門医の意見を聞きたい場合、電話回線を使用して画像を転送、そこに直接意見を添付してもらって即返送ということも可能になる。患者にフィルムを持たせて他の病院に行ってもらうようなこともあるが、そういう時にもこのシステムは大変役に立ちそうだ。患者がデータを要望した場合、ディスクでデータをコピーして渡せばよい。医療機関同士でネット化していけば、手軽に専門医の意見を聞けるなど、セカンドオピニオンの普及に貢献するはずだ。無論、こうした連携が可能になるのは、「SM−×ray21」が従来にない鮮明画像を実現しているからである。
入江氏は、「こうしたシステムを利用することによって、一人しか医師がいない診療所でも、専門医の意見を聞き、複数の医師と意見を交換して診断を行うことができる。その結果、より質の高い医療の提供が可能になる」と話す。
デジタル化、ネット化によって医療のありようは大きく変わろうとしている。その時代の波を迅速に、そして的確に捉える一」とが、これからの医療のポイントとなろう。
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入江 責(いりえ・みのる)
1952年、東京大学医学部医学科卒業。翌年、同大学医学部附属病院沖中内科(現第三内科)に入局。59年、フルブライト留学生として渡米、以後3年間、米国ボストン市内の医療機関でクリニカルフェローとして臨床に、リサーチフェローとして内分泌学、核医学研究に従事。71年、東邦大学医学部第一内科教授。94年、同大名誉教授。第16期、第17期日本学術会議会員。日本内分泌分科学会会長、同甲状腺分科会会長、神経内分泌分科会会長、日本核医学会会長のほか、日本糖尿病学会や日本画像医学会等の評議員を歴任。米国内分泌学会会員も務める。 |
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