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1週間の家庭医科実習では、朝4時からの病棟プレラウンドに始まり、カルテの記載、オーダー、クリニックでの診察や簡単な手技にいたるまでをco-signとフィードバックを受けながら単独で行うことを許されました。地域社会に根を下ろし、文字通り出産から看取りにいたるまで、病気以前から病気以後まで患者さんに付き合う家庭医のあり方というものに初めて触れ、私が最終的に目指すプライマリケア医というもののイメージをよりはっきりと描けるようになった気がします。
3週間の内科実習では、アテンディング、レジデント、医学部3年生からなるチームに加わりました。病棟では、レジデントもさることながら、この学生さんの臨床能力の高さに圧倒されました。患者さんとの落ち着いたやりとり、的確な病歴聴取と身体診察、思考過程が明確に記された毎日の入院経過記録と、どれをとっても勉強させられることばかりでした。そして彼らのよきロールモデルとして、レジデントが常に近くにいます。ハワイ大学では講義形式の授業はなく、Problem
Based Learningと呼ばれる少人数グループでの症候学的学習や、Learning Issuesという、トピックについて同級生に発表する形での学習が大きな比重を占めます。残りの時間は、1年生の段階から臨床実習です。病棟業務の合間にレジデントがレクチャーをしてくれることがあり、プレゼンテーションという形で学んできた強みを見せ付けられました。
実習では、保険上の制約こそあれ、単独でのプレラウンドは許可されました。"mimic chart"を作ることで、レジデントからフィードバックを受けたり、彼らのカルテと比較して自分のアセスメントを反省したりと、制限内でこの機会を生かせたのではないかと思っています。経験した症例についてアーティクルを読む時間も十分に与えられ、一つ一つのケースについてじっくり考察できたのは贅沢なことだったのかもしれません。また、1週間の間に、モーニングレポートを始め15コマ近い教育機会があり、まさに盛りだくさん、という印象でした。
1年にわたる臨床の空白の後に現場に触れて、机上の勉強と臨床のギャップを肌で感じました。レジデントとして研修するために自分に何が足りないか、一つ一つ身にしみて確認することができたようにも思います。そして何より、よそ者の私を現地の皆様が大変温かく迎えてくださり、レジデントの皆さんとも非常に楽しく毎日を過ごせたことに感謝しています。多くのロールモデルに出会え、大変刺激を受けました。改めて魅力を確認した内科でのレジデンシーに向け、今私にできることをこつこつと積み上げてまいりたいと、気持ちを引き締め直したところです。
末筆ながら、野口医学研究所はじめ、この研修を可能にしてくださった関係者の皆様に心から感謝いたしまして、結びといたします。ありがとうございました。
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