NOGUCHI NEWS LETTER
米国財団法人野口医学研究所ニュースレター 
■発行 米国財団法人 野口医学研究所 東京都港区虎ノ門1-20-7興武虎ノ門ビル5階
TEL 03-3501-0130  FAX 03-3580-2490
Vol.4  2002.6
野口医学研究所創立19年目を迎えて
野口医学研究所 評議会会長
浅 野 嘉 久


医学交流会を始めるにあたって

米国財団法人野口医学研究所が創立されて今年で19年目を迎えます。本格的に日本事務局を1987年に開設し、医学交流を始めて15年目にあたります。その間多くの医師、看護婦、その他コーメディカルスタッフの育成を手懸けて参りました。何と医師の総数は300名を遥かに超えて居ります。しかるに歯科医師の留学はたったの3名に過ぎません。しかもその内の一人は米国内で応募して来た南米の小国へ移民した日本人の父を持つ青年でした。ペンシルベニア大学歯学部の最終学年にとうとう資金がショートしてしまい夢破れて帰国を覚悟の上で野口医学研究所にアプローチして来たのです。財団はその当時(1988年)資金もほとんど無かったのですが工面して$20,000の授業料を払いめでたく卒業してもらうことが出来ました。つい先頃、その彼、藤本先生が日本人の新妻を連れて日本の事務局まで感謝の言葉と共に表敬訪問して来られたその時ほど、野口財団を続けて来て良かったと感慨を新たにした事はありません。
人間は知識と共に食物を咀しゃくして成長していきます。知識の咀しゃく力は成長と共にその力そのものも質も量も増えていきます。


しかし、反対に食物の咀しゃくと吸収は年を経るに従って減っていきます。まして歯と云うものは手入れを怠ることにより一度失ってしまうと知識や知恵の様に取り戻すことが出来ません。こんなに重要な事に気が付かないで毎日を過ごしている人がどれ程世間に多いことかとゾッとすることがあります。幸い恒川氏と云う知己を得て歯学の世界が少し見える様になって歯科開業医の存在の大切さが身にしみて判ることができ、姉妹財団の尾島理事長にセミナーを初めとする歯学留学の肝煎りを依頼してみました。
結果として野口医学研究所が歯科に関する医学交流を先駆けてやって宜しいとのことで今回の第一回歯科セミナーを取り行う運びとなったのです。
全くの偶然ですが、米国財団法人野口医学研究所の本部は野口英世博士縁の米国のフィラデルフィアに在る為、ペンシルベニア大学の歯学部とはお隣り同士の関係になり、今後は短期留学も含めて交歓セミナーや米国歯学界の動向視察旅行等の企画を実施して行こうではないかと恒川氏に話しているところです。どうか歯科医師の皆さんは医食同源の最も重要なステップを司る(咀しゃくなくして医食同源は存在し得ない)人類のQOLコントローラーとしての誇りを持ち、自己啓発に邁進し、歯科医師としてのみでなく歯学界全体の発展を担って行こうと云う気概を持って頂きたいと切望すると共に、このセミナーの今後の継続と発展をお祈り致します。