NOGUCHI NEWS LETTER
米国財団法人野口医学研究所ニュースレター 
■発行 米国財団法人 野口医学研究所 東京都港区虎ノ門1-20-7興武虎ノ門ビル5階
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Vol.1  1999.5
第3回 野口医学研究所・医学交流セミナーを終えて
野口医学研究所 名誉会長
尾 島  昭 次

  はじめに野口医学研究所のルーツに、ついで「五つのCs」にふれ、今後につなげたい。1982年9月、Seattleでの国際癌学会後、旧知Dr.Joe Gonnella の好意によりTJUでセミナーの機会を得た時のことである。一度しか会っていないが、フィラデルフィアで知るただ一人の日本人として浅倉教授(以下TA)にこれを知らせた。終わった後にTAが訪れ、70年代に日本人レジデントが激減し、交流の糸が切れなんとしていることへの危惧から、日米間の臨床医学交流促進運動の必要性を熱っぽく論じ、賛同を求めた。Joeも筆者も協力を約した。それがNMRI(米国財団法人野口医学研究所)のルーツである。
 フィラデルフィアに米国での研究の第一歩を印された野口先生の栄誉を記念し、「野口英世博士記念国際親善センター」の仮称で設立準備運動が展開された。当時の在日発起人でNMRIに関与しているのは小玉正智理事と小生の二人となった。同センターの一部として、翌83年に、TAがJoe、小玉、筆者らを発起人としてペンシルバニア州からNMRIの認可を得、浅野理事らが加わり、NMRIの活動が始まった。だがTAがアッピールしたセンターのための土地無償提供が不可能と判ったとき、日本側は同構想を断念し、人物交流を主たる目的とする日米医学医療交流財団(JANAMEF)の設立認可を、88年10月に厚生省から得た。従ってNMRIとJANAMEFのルーツは一本と言えよう。
 
紆余曲折は省略し、1992年7月4日、はからずも2代目理事長に選出された時の所信、「五つのCs」を思い起こしてみたい。
(1)Clarity:不明瞭をただし、クリヤーな財団運営に
(2)Communication:日米両事務局を初め関係者間の情報伝達促進
(3)Cooperation:NMRIとIHS、TJUならびにアラムナイの協力
(4)Concentration:本来の目標、医学医療交流に活動を集約
(5)Contribution:その結果、野口博士のように、global levelでの人類の健康への寄与 であった。
 以来年余、すべての関係者の協力、とくに浅野さんの絶大な努力とJoeの熱い友情、支援によって、今日を迎えるに至ったことは感無量である。いまや(4)と(5)に邁進できる時であり、「五つのCs」は今後にも通ずるCsであることを願ってやまない。