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アラムナイ活動及び研修レポート

TJUでの実習レポート

浜田 善隆


  2009年に始まった野口医学研究所の新オブザベーション研修により、11月16日から12月4日の3週間にわたるThomas Jefferson Universityでの実習を経験させて頂いたので報告させて頂きます。

今回はpulmonary careの専門医でありながら、医学教育に大変力を注ぎ、重点を置いているDr. Mangioneの指導のもと、intensive physical diagnosis courseという、主に医学生を対象にした講義、実習を、また最後の1週間はobserverとしてpulmonary Care Unitやoutpatientでの見学をさせていただきました。


  講義はDr. Mangioneらが書いたtextbookをもとに臓器別系統講義ですすめられ、Connelly Auditoriumという昨年できたばかりの、Clinical skill centerが併設された講堂で行われました。
1週目は医学部2年生と一緒に午前は講義、午後はその日に習った内容を、simulatorやStandardized Patient(SP)で確認するという形でした。内容は基本的に日本で習った事が多く、理解できる内容が多かったですが、problem-oriented solvingの形式で講義が進められ、学生も飽きることなく積極的に授業に参加していたのが印象的でした。そして一番この実習で驚いたのは、そのclinical skill centerの充実ぶりでした。Centerはhallの3階にありますが、そのone floorのほとんどを使い、USMLEのClinical Skill examination centerを想定したかのようなexam roomが何部屋も用意されており、そこにはphysical examinationに必要な全てのequipmentが、また、後から学生へのfeedbackができるようにSP用のPCおよびVideo monitorが完備されていました。さらにSPの方々も質が非常に高く、中には実際にCSの試験でSPとして以前活躍されていた人もいらっしゃいました。
2週目になると、Clinical SkillのcodirectorであるDr. Bergのもとで、医学部4年生の講義に参加し、ここでは主に、四肢骨格系の事について学びました。
普段、日本で内科医として働いている自分にとっては、この授業が一番難しく、理解に苦しみましたが、一緒にいた学生はさすが4年生と感心させられるほど、鑑別診断が次々に出てくるほど知識が豊富であり、改めてその違いを見せつけられました。
最後の3週目は、Dr. Mangioneとともに、内科病棟および外来でのpulmonary careを中心とした見学を行いました。
Morning roundは毎朝7:30からはじまり、residentがpresentationを素早く行い、それに対してfellow, attendingとともにdiscussionをして、回診をするといった形式でした。Pulmonary care teamが担当していた入院患者はその大半が重症で、人工呼吸器管理をされており、そのなかでいかに早く呼吸器から離脱させるか、また他の合併症が生じたときにいかに早くspecialistへconsultationするのかなど、動きにdynamicsがあり、とても流動的な印象を受けました。


 この3週間の実習を振り返って考えてみると、やはり印象に残ったのは日米の医学教育に対する取り込み方の違いにあると思います。Dr. Mangioneのように、米国では、臨床医でありながら、学生への医学教育にfocusをおいて指導できる先生方がおり、学生もそうした充実した環境で、勉強できるという状況にあります。また学生達の自ら学ぼうとする前向きな姿勢が随所にみられ、実際に学生の医学知識の高さを目の当たりにした実習でもありました。


 今回この3週間におよぶ面倒を見て下さったDr. Mangione、またこの機会を与えて下さった TJUの永久名誉医学部長であるDr. Gonnella、そして野口医学研究所の皆様には深く感謝の気持ちを述べさせていただきたいと思います。 どうもありがとうございました。

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