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アラムナイ活動及び研修レポート

ハワイ大学エクスターン報告書

楳川 紗理

Kuakini Medical Center(KMC
初日の月曜日がLabor’s dayのため火曜日からの研修でしたが、初日からチームの担当患者さんのCode Blueがあり波乱の幕開けとなりました。私は内科4チームある中のTeam A(Upper: Dr. Watai, Intern: Dr. Miyamoto)に配属となり、Dr. WataiというJABSOM卒業生で日系アメリカ人のUpper residentとInternのDr.Miyamoto(昨年野口のエクスターンとして研修された日本人医師)にお世話になりました。Dr. Miyamotoからはこのエクスターンプログラムの中でどのように効果的に自分をアピールしていったらいいのか、日本との医療システムの違い、などを丁寧に教えていただき大変勉強になりました。また丁度ハワイ大学の医学生がローテ―トしていない時期でもありましたので、毎朝のICUラウンドやMorning Reportで毎日プレゼンさせていただく機会を与えていただきました。英語力でプレゼンテーションを行う難しさを実感しつつも、毎日続けることで徐々に簡潔かつ効果的な英語プレゼンテーションに近づいてきたのではないかと思います。
アカデミックな部分としては火曜日の午後Queens Medical Center (QMC)で行われるAcademic half-dayというIntern/Residentのための座学講座にも参加させていただきました。またKMCでも週に数回循環器内科医から心電図の読み方等を教わるセッションがあったり、症例検討会があったりと日常から臨床に即した勉強をする機会が多く設定されており非常に良い環境だと思いました。同時にこのセッションの時間帯は早朝からのラウンド終えて講義を聞きながら朝ごはんを摂ることのできる時間でもありました。
KMCでの研修は「米国での臨床研修を始めたらこんな感じの仕事内容、生活リズムになるんだな」ということを体感し、自分に不足した部分を認識して次に繋げるための貴重な体験となりました。

余談となりますが、私のエクスターンの期間日本人患者さんの入院が3名ありました。彼らは諸々の理由から異国の地であるハワイの病院に入院されることになった方々です。言葉の通じない海外で入院するということは非常に大きなストレスだと思いますが、我々が病状説明の通訳をしたり朝晩の回診でご本人やご家族とお話しすることで、微力ながらも患者さんや病院スタッフの助けになることができたことで、この研修が自分にとって「得る」だけではなく「与える」ことを僅かながらできたことをとても嬉しく思いました。

 

Dr. Tokeshi’s Office
渡慶次先生の研修については今まで多くの方が報告書に記載されておられるように、非常に朝が早い、仕事時間が長くタフ、というのがひとつの大きな特徴です。しかし多くの方が実際には渡慶次先生の医師としての姿勢、知識の幅広さと深さ、お人柄に魅了されるのではないかと思います。私も同様に医師として一切の妥協を許さずに何十年も鍛錬してきた方の懐の深さに心から感心し、一方で自分は遠く足元にも及ばないな、というのが正直な感想です。KMCでも渡慶次道場門下生であるAttendingの先生が多くおられ、時に病棟で渡慶次先生や道場修行中のエピソードで盛り上がり、渡慶次先生の医師育成に対する長年のご尽力がハワイに日本に脈々と根付いていることを感じました。また、有名な” Eating and sleeping: optional” は非常にインパクトのある言葉ですが、実際に研修させていただくと、その言外の部分も何となく分かるような気がしました。
もう90歳になろうという第二次世界大戦中日本人収容所に収容された経験のある渡慶次先生の患者さんがKMCに入院されていたのですが、危機的な状況を脱しお元気になられるに従いよくお話をされるようになりました。そんな中夜の回診で30分以上じっくり腰を据えてその方の半生をお聞きし、多くの苦労と忍耐と努力の歴史の下に米国内での日本人の評価を確固としたものにしてきた日本人の先人達に敬意を払い、またそこから学ばせていただく、という渡慶次先生らしいエピソードが自分の中ではとても印象深いです。
医学的なこと以上に医師として決して忘れてはならない心持ち・姿勢と日本人の心をハワイの地で学ばせていただいた研修となりました。

 

ハワイの生活全般に関して
ハワイに来るのは初めてだったのですが、来て思ったことは「ハワイの人はとにかく朝が早い」ということです。ハワイでのエクスターンの1か月間、21〜22時台には就寝し3〜4時台には起床という何とも健康的な早寝早起き生活を心がけておりましたが、朝テレビのニュースをつけるとすでに高速道路が通勤渋滞しており驚きました。東京で朝の5時に通勤渋滞することはまずありません。アパートの近隣住民も5時台には出かけていく人が多かったように思います。順応するまでは少し辛かったのですが、慣れてくれば暗いうちから働き仕事を早く終わらせまだ明るい午後の太陽を楽しむ、というなかなか効率的で楽しい働き方なのかも知れないと思いました。

 

謝辞

このような機会を与えていただきました野口医学研究所の皆様、研修を受け入れてくださりインタビューまでしてくださったハワイ大学の皆様、クアキニ病院の皆様、渡慶次先生、そして私を快く送り出してくださった自分の勤務先の皆様に感謝の意を表したいと思います。ありがとうございました。

 

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