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アラムナイ活動及び研修レポート

UHでの実習レポート

高岡 慶光


 

 

私は5年生の春休みに、野口医学研究所を介して、一週間ハワイにあるJohn A. Burns School of Medicine での研修に参加させていただきました。一週間のプログラムを通して、学んだ事、印象に残った事を述べたいと思います。
今回のプログラムでは、主に何も情報が無い患者さんに対しての問診の仕方、身体診察の仕方を中心に教わりました。私は日本でオスキーを受け一年間の臨床実習を終えている為、このような診察の経験を踏まえてワークショップに臨みましたが、実際に授業が始まってみると、新しい授業スタイル、新しい授業内容ばかりで、オスキーの際、日本で受けていた問診や身体診察のトレーニングと比べても、ハワイ大学での教育ではそれがより実臨床的なものであることを実感しました。ハワイ大では、胸痛や呼吸困難などの症状をベースにして、そこからどのような鑑別診断が挙げられるのか、その鑑別診断を絞っていく為にどのような身体診察が必要なのか、どんな検査を行うのかを体系的に考えるトレーニングを実践できました。この症状から診断までの考え方は実際に臨床現場に出た時にとても重要な考え方だと思い、学生の段階でこのような授業を受ける事ができた事に喜びを感じました。それと同時にアメリカの学生は医学部1,2年生の段階で臨床に則したトレーニングを積んでいる事実を知り、大変刺激をうけました。
診察のトレーニングの最終目標として、実際に模擬患者さんを通して、制限時間以内に頭の中で鑑別診断を考え、問診、身体診察を行う機会もあり、診察のスキルをさらに向上させる事ができました。この模擬患者への診察で良かった点は、診察をビデオに録画して、あとでレビューを行った事です。先生方、そして他の生徒からフィードバックを受ける事によって、客観的に自分の利点、改善点を知る事ができました。
PBLも印象に残っている授業の一つです。ハワイ大学の医学生が実際に行っている方法でハワイ大のDr.Sakaiにチューターを担当してもらいPBLを行いました。私の大学にもPBLが有るのですが、それと比較して、より実臨床的な内容で、チューターのDr.SakaiはPBLが始まると、最初に簡単な患者情報を伝えた後、患者役となって、私達生徒に問診をするように誘導しました。良いと思った点は、私達生徒側から問診やどの身体診察、検査をするかを言わないと、チューターから病気に関する情報が得られず、先に進めないシステムになっている点でした。このシステムの場合、しっかりと鑑別診断を考慮し、問診、検査を選ぶトレーニングをする事ができます。このシステムでPBLが行う事ができたのは、患者役となって誘導し指導してくださったDr.Sakaiのおかげでした。アメリカにはDr,Sakaiのように医学教育を専門とする医師が多く居られるそうで、アメリカの医学教育が優れている所以だと思いました。私が今後日本の医学生にPBLを行う機会が有れば、是非ハワイ大で学んだPBL方式を実践したいと思いました。
プログラムの中には、野口医学研究所の理事長を務めていらっしゃる町先生の講義も含まれていました。町先生からは医師としてどのような信念、どのような能力(6 competencies)が必要かを教わりました。
6competenciesとは Patient care, Medical knowledge, Practice-based learning and improvement,
Interpersonal and communication skills, Professionalism, System-based practiceです。私も、この医師に必要な能力を軸にして、臨床を行うように励みたいと思います。
他にも様々な為になるプログラムがありましたが、それだけでなく、実際に現地の医学生と交流できたことも非常に貴重な体験の一つでした。私達生徒に講義してくれた医学生もいて、アメリカの医学生のレベルの高さを肌で感じる事ができました。また、人との出会いという事に関して言えば、ハワイ大学で日本からワークショップに来た医学生と知り合い、意見を交換できた事は本当に私にとって有意義な経験となりました。そして、私と同様、海外、特にアメリカの医学に興味を持ち、実際に種々の活動をしている医学生から様々な話を聞く機会もあり、大変刺激を受けました。今回同じような目的を持った仲間と巡り合えたことは、自分が世界に医師として出ていく際にも本当に良かったと思える日が必ず来ると思います。
最後に、米国研修の大きな意義として、全ての授業を英語で学ぶ事ができた事は本当に私を成長させてくれました。実際に毎日英語を耳にし、発言する事で自分の英語力の向上につなげる事ができました。アメリカの医学教育を学び、英語力を鍛え、またかけがえのない仲間と出会う事ができた、これらの素晴らしい経験ができたのも、今回ワークショップを企画してくださった野口医学研究所の皆様、ハワイ大学で実際に指導して下さった先生方や現地の学生の方々、ワークショップをサポートして下さったスタッフの方々のおかげだと心より感謝しております。本当に有難うございました。

 

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