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アラムナイ活動及び研修レポート

UHでの実習レポート

三本松 譲


  1. はじめに
    今回私は、米国財団法人野口医学研究所のプログラムを通じて、ハワイ大学医学部で行われたClinical Reasoning Workshopに参加させて頂く大変貴重な機会を頂きました。今回の実習を支えてくださった全ての方々に心より感謝申し上げるとともに、簡単ではありますがその報告をさせていただきます。
  2. 実習の内容
    最初の3日間は毎日テーマが決められていて(胸痛、息切れ、腹痛)、午前中はその主訴に対する問診、身体所見を学び、午後に実際に模擬患者を診察し、その後皆で数人分のビデオを見てレビューをするといった事をしました。後半の2日間(最終日は津波の影響で学校が閉鎖されたため中止になりましたが)は、マネキンをもちいて、救急当直のシミュレーションを行いました。
  3. 前半の3日間
    毎日、朝は先生がたのmorning storyから始まりました。これは医学に関わらず先生方のこれまでの人生経験で印象に深く残ったエピソードを話す、というもので、授業の前のウォームアップのようなものでした。ここでは、いかにアメリカ人の先生が話を面白く話すかということに、感動しました。Dr.Sakaiは「授業中に生徒がたくさん笑えば笑うほど良い」とおっしゃっていましたが、実際に先生の話はとても面白く、笑いが止まりませんでした。私が考えるに、声の強弱を大きくつけること、ジェスチャーを用いる事、が聴衆をひきつけるポイントではないかと感じました。そしてそれは日本人が一番不得意とする事であると思いました。私も将来アメリカに渡るなら、他人に面白おかしく話をできる能力も非常に重要なのだろう、と感じました。
    午前中のレクチャーも非常に魅力的でした。先生方のレクチャーは、一方通行ではなく、いつも生徒への質問から始まりました。また、生徒がどんなとんちんかんな発言をしても辛抱強く聞いてくださり、的確な発現をした場合は大げさなくらい褒める、など、生徒の発言を促そうとする姿勢が強く感じられました。おかげで私もあまり英語能力に落ち目を感じることなく発言することができました。
    模擬患者の診察も貴重な経験でした。日本語でさえたどたどしいのに、英語で診察をするのは非常に不安でしたが、実際に診察してみて気づいたのは、英語の流暢さや文法よりも、常に鑑別を頭に浮かべながら的確な質問をしていくという事のほうが重要であるということです。
    実際に、学生のレビューをしてみると、英語自体はたどたどしくても、問診の内容が系統だっていて、かつ診断に重要な質問をきちんとしている人のほうが先生からの評価は高かったように思います。
  4. 後半の2日間(実質1日間)
    後半はマネキンを用いたシミュレーションを行いました。
    マネキンとはいえ、聴診、バイタル、心電図所見などはリアルタイムで変化し、何より後方でモニターしているため会話が可能であると言う事に驚きました。
    患者の状況は刻一刻と変化するので、頭と体を同時に動かさなければならなく、かなり実際の臨床に近いのではないかと思いました。
    非常に勉強になりますし、なにより単純に面白かったです。このようなシミュレーションだったら毎日でもやりたいのに、と感じました

    • 全体を通しての印象 アメリカの医学教育について
      一つ目に、楽しみながら学ぶ、学ぶ事を楽しむという姿勢が強く感じられました。
      教室にはいつも笑いが絶えず、眠っている人など誰もいませんでした。私も将来教える側にたった時はぜひこのような姿勢で臨みたいと思いました。
      二つ目に、施設、人材の豊富な点にも感動しました。シミュレーター類や、模擬患者の診察室など、非常に施設が充実していて、また医学教育専門の先生も何人もいらっしゃって、このような環境でなら充実した医学教育ができると思いました。少なくとも私の大学では考えられませんし、日本でこれほど充実した施設は無いのではないでしょうか。ただ、アメリカの医学部の授業料は日本の国公立大学の数倍はする事を考えるとある意味では当たり前とも言えるかもしれません。むしろ非常に厳しい財政と忙しい臨床業務のなか学生教育をしてくださっている日本の先生方への感謝をあらためて感じました。
      全体として、アメリカの医学教育には日本より優れている点がいくつもあるように感じました。また将来アメリカで医学教育を受けたいと強く思いました。
    • 課外活動
      今回のもうひとつの大きな収穫は、全国からきた多くの学生と知り合いになれた事です。毎日のように飲みにいきましたが、皆非常に個性的で面白く、一緒にいる事が楽しい人ばかりでした。
      今回のメンバーは、これから先よき同志となると同時に、よきライバルになるのだと思います。
      これからも連絡を取り合うようにしていきたいと思います。
    • 終わりに
      今回の実習は、とても楽しく充実したものでした。このような素晴らしい実習の機会を与えてくださった野口医学研究所の皆様、ハワイ大学の皆様に深く感謝申し上げます。特に、現地でサポートしていただいたDr. Damon Sakai、Ms. Margit Sande-Kerback、そしてMr. Raymond Tabataには大変感謝しております。ありがとうございました。

     

     

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