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アラムナイ活動及び研修レポート

TJUでの実習レポート

鈴木 史

 私はこの度、野口医学研究所の主催するトーマス・ジェファーソン大学での一週間のClinical Skills Programに参加させて頂きました。海外での研修に強く興味を持っていた私にとって、今研修で受けた経験や刺激は何物にも代え難く、まずはこのような充実した一週間を過ごさせて頂けましたことを心より感謝致します。

正直に申し上げますと、私は12月の選考会の結果発表にて一度は不合格の結果を受けました。しかしその後、辞退する人がいたために補欠合格という幸運に恵まれ、今研修に参加できることとなりました。不合格を知らされた時には私には海外で勉強するだけの力が無いのだろうか、と諦めてしまいそうになりました。しかし簡単には諦めきれずその後も海外研修に向けて必死で勉強を続けたからこそ与えて頂いたチャンスだと感じました。

そのような状況であったため、より一層高まった希望と意欲と共に今研修に参加することとなりました。海外経験もほとんどなく、英語についての自信は全くなかったため大きな不安もありましたが、それ以上に嬉しさと期待が大きく、待ち遠しくてなりませんでした。

そのような気持ちで臨んだ研修でしたが、内容は期待を上回るものあったように思われます。ER、internal medicine、family medicine, pediatrics, シュミレーショントレーニング、と満遍なく十分の時間をかけて回ることのできるスケジュールとなっていました。また、どの科でも1人の先生について、1対1で教えて頂く形式は最も多くのことを学べるものであったと思います。

ERでは、日本とアメリカの医療、医学教育の違いについてレジデントの先生とお話したことが印象に残っております。アメリカに来て一番苦労したのはリスニングでしたが、どの先生もゆっくりはっきり話して下さり、私のつたない英語も真剣に聞いて下さったので、実践的なお話を伺うことができました。腹痛でこられた患者さんの鑑別診断を一緒に考え、私のあげた卵巣捻転が検査の結果、確定したことから、ERの面白さを実感しました。

Family medicineではアメリカの家庭医療に触れることができ、日本の総合診療内科との違いを学ぶことができました。Internal medicineでは、チームカンファレンスと回診に参加致しましたが、私たちのための短いプレゼンをいつも入れて下さり、理解を助けていただけたことがとても嬉しかったです。
小児科では子供たちは天使のようにかわいくて、自然と笑顔になってしまう半日でした。また、私の担当して頂いた先生がとても魅力的だったことが印象に残っています。喘息の薬をきちんと飲まない子供とそのご両親に30分以上かけてお説教していたのですが、患者さんのことを想う気持ちが伝わってくるお説教で、口調は厳しくても子供達に向けられる優しい眼差しがとても素敵でした。大学生の夫婦には今後の生活についても相談にのっていらっしゃり、いくら時間があっても足りないような先生でした。そのようなお姿から医師としてロールモデルにしたいと思いました。

シュミレーションラボではDr.Majdanと計3回のトレーニングをしました。シュミレーターでは腰椎穿刺などの手技や外科手技に挑戦し、実際の患者さんのベッドサイドではアメリカの医学生と一緒に心音のレクチャーを受けました。また、SPさんとの医療面接では丁寧なフィードバックを頂き、とても勉強になりました。わからない所はメンバーで教えあい、協力して勉強することができたように思います。Dr.Majdanのお人柄はとても素敵で、様々な質問に喜んで答えてくださいました。

 

今回のプログラムではアメリカの実際の医療現場を学べたことと同時に、多くの素晴らしい先生に出会いがあったことも大きな収穫の一つでした。昼食や歓迎会でお会いすることのできた佐藤先生、ゴネラ先生、ポール先生といった教育的で志の高い先生方のお話は実践的でとても説得力があり、よい刺激をたくさん受けることができました。また、1週間を通して共に過ごした仲間からは同世代として非常に大きな刺激を受けました。経歴や英語のレベルは各々違いますが、目指すものは似ており、それぞれの考え方や目標に触れることで自分自身の目標について考えを深めることができました。尊敬し支えあうことのできるよい友人にめぐり合えたことを本当に嬉しく思います。

振り返ってみれば今研修は決して簡単なものではなく、全員が自分にしかわからない苦労や悩みを抱えていたと思います。私自身も悔しい思いを沢山致しました。それでも全員が多くのことを学び、成長することのできたこの研修は素晴らしく、私の経験の中で大きな重みを占めるものとなったと確信しております。

末筆ながらこのような素晴らしい機会を与えて下さった、浅野先生はじめ野口財団の先生方、スタッフの皆様、トーマス・ジェファーソン大学の先生方に心よりお礼申し上げます。先生方のますますのご活躍、野口医学研究所のご発展をお祈りし申し上げ、研修レポートを結ばせて頂きたく存じます。

 

 

津田武先生からのコメント

 

 

今回の研修がいろいろな人たちとの出会いをもたらしてくれたことを聞いて非常に嬉しく思いました。実際に人と会うことは、言葉で伝わらない「何か」を肌で感じることができるということです。アメリカという土地で、「言葉」が足りなくて思いが通じなった悔しさがあった反面、それでも不思議と「心」が通じたという喜びもあったのじゃないかなと思います。ER、Internal Medicine、Family Medicine、PediatricsとSimulation Centerとそれぞれ多種多様の人たちとの出会いがあったと思います。この感覚を医者になっても忘れないようにして下さい。
津田 武

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