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アラムナイ活動及び研修レポート

TJUでの実習レポート

大島壮太郎


日本の大学で勉強しているだけではわからない海外での家庭医の在り方を学びたい。
これが私のこのプログラムへ参加した理由です。北海道の医師不足を目の当たりにして、家庭医の必要性を強く感じていた私は、家庭医が発達しているアメリカではどのように家庭医が診療を行っているのか非常に興味がありました。
今回トーマス・ジェファーソン大学で研修をし、改めて日本の医療とアメリカでの医療の在り方が異なっていることを実感しました。
私が主に感じた日本とアメリカの医療の違いを3つあげて説明しようと思います。
まず、救急の対応が日本と大きく異なっていると感じました。アメリカ滞在中に見学した救急ではまず、搬送されてくる患者が到着する前にすでに10人以上の各専門スタッフがそろっており、一人の患者に対して心電図やレントゲン、注射など一連の治療の流れが迅速にできるように整っていました。私が今まで日本で見学した救急は患者に対応するのは主に看護師と医師で、医療行為も医師が検査のオーダーを出した後から対応します。そのためアメリカの救急対応よりも時間がかかり、救急で求められるより早い対応が難しくなります。全ての医療行為を医者と看護師が主にしている日本の医療では、一人の医療スタッフにかかる負担が大きいのが現実です。救命救急対応のスタッフ 一人一人が一番良いパフォーマンスをする意味においても、一人にかかる仕事の負担を減らすアメリカの医療システムは非常に洗練されていると感じました。
2つめですが、内科の見学をしている際ナースと医者が対等に話している姿を見かけました。私の大学病院のカンファレンスでは医師は医師のカンファレンス、看護師は看護師内でのカンファレンスと分かれており、医療スタッフが合同でカンファレンスをするのはまれです。アメリカでは医療スタッフの役割分担がはっきりしており専門性が分かれているだけでなく、その分だけ患者一人一人に対する責任も日本よりも大きいのではないかと感じました。
3つめですが、Family Medicineで実習した際に家庭医が予防医療・患者病気に対する教育に重点を置いて、患者を全体的に見ているところが非常に印象的でした。一人につき15分から30分くらいかけて診察しているのも、普段日本で1人にかけている診察時間よりも長くその分だけより患者さんの個別性ある医療ができていると感じました。
今回研修を通して同じ目標を持つ仲間との出会えたことが、研修で得られた大きなことだと思います。同じくらい医療に対して熱い思いを抱いているだけでなく、将来留学を考えている仲間と出会えたことは大きな刺激になりました。
私は残念ながら短い研修期間中に風邪をひいてしまいました。そんな中で、同じ研修仲間が私のことを気にかけてくれて毛布や食べ物などを買ってきてくれたりしてくれたことは本当にいい仲間と出会えたと思いました。また、研修仲間だけでなく、TJUの医師も私の様子を見にわざわざ宿泊施設まで往診に来てくれました。あらためて人間と人間とのつながりは国を超えてもあることを改めて思い、感動しました。帰国した後も研修仲間とメールでのやりとりをさせていただき、生涯の友達として付き合っていきたいと思います。
今回の研修で、もっとアメリカでの医学教育を受けたいと改めて思いました。私は卒業後研修を受けたいと考えていましたが、必要とされる臨床能力の求められるレベルの高さ 改めて感じました。シュミレーションセンターが発達しており、病室・手術室が再現された部屋にシュミレーション人形が一体ずつあります。非常に現実に近い状態で勉強ができる環境が整っているのも日本とは大きく異なると感じました。
また、今回、英語で話す力が足りなくて歯がゆく感じる場面も多くありました。この苦い経験を生かして今後英語の能力をさらに上げられるように頑張りたいと考えています。
最後に、今回の研修をコーディネートしてくださった浅野先生をはじめ野口財団の方々、現地のスタッフの方に感謝いたします。ありがとうございました。

 

津田武先生からのコメント

 

 

研修期間中風邪をひいてしまったとは大変なハプニングだったのではないかと思います。それでも、それにより仲間やジェファーソンの人たちと温かい交流ができたことは、一生の財産になると思います。また日本とアメリカの医療の違いに関して感じた3つの点は、非常に重要な点だと思います。特に日本の看護師さんたちは、アメリカのそれに劣らず非常に優秀だと私自身思っています。彼らを含めたCo-Medical スタッフに十分な活躍の場所を与えることにより、日本の医療の力は十分回復できると信じています。そのためには、そのチーム医療のリーダーになるべき医師が、リーダーになるべき教育と研修を受けるべきだ、というのが私の意見です。今後ますます英語の会話能力をつけて、積極的に世界と会話できるよう、これからも頑張って下さい。
津田 武

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