米国財団法人 野口医科学研究所

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TOP  財団設立25周年記念誌

祝辞
 野口医学研究所創立25周年を祝して
                                       野口医学研究所 評議員会副会長
                                         (医)社団珠光会 理事長 蓮見 賢一郎

野口医学研究所の25周年を心よりお祝い申し上げます。
今年は新理事長を迎え、理事会も新たな出発の時を迎えました。この研究所の設立から現在に至るまで、その運営に深く携わってこられた浅野前理事長は多くのご苦労があったことと存じます。

私と野口医学研究所との出会いは12年前にさかのぼります。当時、私は米国におけるがんワクチンの研究拠点としての大学を探していました。そのころは未だがんワクチンに対する研究施設は少なく、計画が頓挫しかけている時に、ある人を介して浅野前理事長との出会いがありました。当時、浅野氏は専務理事を務められており、その関係を通じて野口のフェローであり、同時にフィラデルフィアのトーマス・ジェファーソン大学(TJU)に在籍する佐藤先生をご紹介頂いたのでした。

1997年、浅野氏は当時のTJUの副学長をされていたゴネラ先生に私を紹介頂き、学内にHasumi Chairshipとしての研究寄付講座を設けることになったのです。そして佐藤先生をその研究室のAssociate Professorとして就任をお願いすることになりました。

それから現在に至るまで、佐藤先生との共同研究が続けられ、2003年には樹状細胞ワクチンをベースにした再発予防としてのがんワクチンを開発しました。これは乳がんなどを中心とした、第III期の術後再発を予防するためのがんワクチンでした。


今年、佐藤先生はTJUの正教授となられ、オンコロジーセンターの免疫研究者として大学を代表する教授のひとりです。数年前からはNK細胞に対する研究を進めて来られ、Qualityの高いNK細胞の誘導に力を注いでいます。また佐藤先生は野口医学研究所の専務理事の立場で、日米の医学交流に深く関わってこられ、数多くの後輩の若い医師からも慕われる存在です。

このように、私と野口医学研究所との関わりは、浅野氏と佐藤先生を始めとする数多くの方々との親交により支えられてきました。またその活動内容は主に腫瘍免疫学を中心としたもので、私自身、直接医学交流に関わる機会はありませんでしたが、野口が目指す「日本の若い医師の総合的なレベルを高める活動」への長期にわたる普遍的な御努力に対しては、深い敬意の念を抱いております。


しかし、このような長年にわたる継続した活動を支えるためには、それに伴う資金が必要となり、企業からの寄付や独自の収益事業が必要となることも事実です。今までもこれを実践されてきた業績は十分な評価に値するものです。今後も野口医学研究所が理想とする活動に向けて理事会が中心となり、さらに実績を踏まれてゆくことを切望しております。